ドローンをつかった 作品制作ヒストリー
立体地形図の会では2019年から、ドローンを使った映像制作・作品制作にトライしています。今回は、ドローンでの作品づくりを振り返ります。
5年ほど前にあたる2018から19年ころ、テレビなどでドローンによる空撮映像が流れ始め「面白そう!」という声が立体地形図の会でも挙がりました。メンバーの堀内さんが仕事で既に使っていたので、ドローンをお借りして霧訪山に運び、山頂を空撮しました。その時の映像は、まるで鳥観図を見るような、今まで見たことのない視点で感動した記憶があります。新しいことができる気持ちがフツフツと沸きてきました。
会のメンバー藤牧さんとの繋がりで、松本市にある㈱ウィンバードさんと共同で塩尻市立図書館(えんぱーく)での企画展示を開催しました。ウィンバードさんは、ドローン本体と4K映像の展示を担当、私たちはドローン映像を床に投影して空から下を眺める気分を楽しめる展示をしました。この時の映像は、堀内さんが撮影したものと「Shinshu Sky People Association」さんの映像を編集したものをミックスして使いました。
続いて、会のメンバー中澤さんが霧訪山や茶臼山(塩尻市)でドローン撮影にチャレンジしました。
ついに立体地形図の会としてドローンを調達しました。購入後は何回か練習飛行しました。素人操作のため、飛行場所探しもちょっと大変でしたが、平出遺跡公園・北熊井城址などで練習しました。
そんな練習をしていたら、平出博物館(塩尻市)から、片丘地区で出土した遺跡発掘現場を空撮してもらえないかと要望をいただき、協力させていただきました。
この頃、ドローンと並行して、諏訪市様から守屋山の山頂方位盤の制作相談を受けていました。そこで、山頂から見える景色をイラスト化するため、何度か守屋山に登りドローンでパノラマ写真や動画を撮影しました。
毎年開催する塩尻市立図書館の展示で新しいドローン作品を紹介しました。この年は、「塩尻のトリセツ」と題した展示で、市内の全中学校(6校)の空撮映像を展示しました。展示終了後は、映像を学校に配布させていただきました。
下の写真は映像と一緒にドローン撮影したVR画像です。画像内で中学校を探してみてください。校庭にある矢印マークをクリックすると次の学校にジャンプできます。
翌年の塩尻市立図書館での展示テーマは「立体地形図から塩尻を探そう !!」でした。これまで撮影した霧訪山・茶臼山の映像に加え、新たに堀内さんに高ボッチと平出遺跡で撮影いただいたドローン映像を加えて展示しました。
(画像内で高ボッチや平出遺跡を探してみてください。矢印マークをクリックするとそれぞれの場所にジャンプできます)
ドローンは黎明期に比べ、飛行時間の長時間化などの基本性能はもとより、撮影時のエフェクトなどの撮影サポート機能も日進月歩で進化していて、新しい作風の映像も次々と生み出せるでしょう。これからも、ドローンによる映像撮影・作品制作を続けていきます。