フロア・プロジェクションからISSができるまでのショート・ストーリー
長野県の山々を3Dプリンタで作って紹介した図書館展示で、同時に塩尻星の会にも所属しているAさんからの提案で、地球観測衛星から長野県を撮影したJAXAの写真を床の上に投影して眺めてみるという展示も行いました。
この続編として、国際宇宙ステーションISSから地球を撮った動画をNETで見た、AさんがJAXAから使用許可をもらい床に投影することにしました。これを見た誰かがどうせならISSの模型を天井から吊るしてみたら…という提案があり、すぐにできる対応として、ペーパークラフトを作ってみました。実際に吊るしてみたところ、ペーパークラフトとISSからの動画があたかも、宇宙空間の状況を見ているような演出になりました。比較的好評だったので、ISSに加えて、スペースシャトル・ソユーズ・こうのとりのペーパークラフトを追加しました。
この展示が終了した後、ペーパークラフトでは、ISSの形を十分表現しきれていなかったので、3Dプリンタで作れないかとの話が持ち上がりました。そこで、ネット上で提供されていたISSの3Dモデルをダウンロードして作成方法を検討してみました。図書館の3Dプリンタではその構造上、3Dデータを一発できれいに成形することは、難しいので小さな部品に分割して成形し、それぞれを接着剤でつなぎ合わせて作り上げました。
この作品は、なかなか図書館でお披露目する機会がなかったのですが、時を経て昨年の図書館の子供向け展示「恐竜と宇宙」で図書館職員さんの作った太陽系の模型と一緒に展示していただきました。