南極物語
立体地形図の会の様々な活動は、塩尻市立図書館に協力をいただいていることが多くありますが、今回は逆に図書館主催の企画展示などに協力した例を振り返ります。
教科書では描き切れていない南極の自然
塩尻市立図書館が2021年に開催した子ども向け講演会「教科書では描き切れていない南極の自然」では、講演会の会場づくりに協力しました。
まずは、立体地形図の会らしく南極大陸と日本列島の3D模型を3Dプリンターで製作。大きさを比較できるようにし、講演会のPRに利用してもらいました。この時は、いろいろな3D模型を作ってきた図書館所有の3Dプリンターが故障して使えなかったので、大道具担当Aさんが所有する光造形方式の3Dプリンターで模型を作成しました。
それから、南極の最高峰ヴィンソンマシフと昭和基地近傍の地図を、発泡スチロールシートを使って積層式立体模型で作成しました。大きさは、ヴィンソンマシフが190×286㎜、昭和基地が160×285㎜です。
さらに、南極の3D模型を見ていたメンバーが、「エクササイズで使うバランスボールを地球に見立てて、南極の3D模型を置けば、アップサイドダウン地図の3D版ができる」というアイデアを発案。南極観測船の日本からの航路を糸で示して展示しました(アップサイドダウン地図は、北を上に描かれる一般の地図ではなく、南を上に描かれる地図で、南半球の国で販売されています)。
さらに、講演会タイトル「教科書では描き切れていない」にあわせて17個の南極トリビアを紹介しました。
講演会後は、講師の方が所属する国立極地研究所が撮られた南極写真を提供していただき、以前に紹介したクロマーキー技術で、参加者に南極気分を味わってもらいました。また、イベント参加者には、直径42㎜のストラップをお土産としてプレゼントしました。
新型コロナも落ち着きイベントや企画展示などが再開している今、私たちの出番もまた増える?!なるべく多くのイベントに協力していければと思います。